私のこと

ヨガを始めたきっかけ。運動から探求へ

ヨガを始めたきっかけ

私がヨガを始めたのは2006年頃でした。

当時は学生で健康や美容に興味が盛んな年頃でしたから、ヨガも運動として行っていました。女性向け雑誌にヨガのポーズが載っていてそれを真似したり、動画配信されているものを見様見真似で。

その後、社会人になってからクラスに通い始めましたが、初めてクラスに参加したときの衝撃は今でもとても印象的です。

これまで味わったことのない心身の爽快感と、「人と比べず出来るところまでやれば良い」というヨガのルールがとても自分に合っていると感じて、それからすっかりヨガの虜に。

ポーズ中心のDVDや書籍だったけど、それらを買い漁り夢中で読んだり真似したり。仕事から帰ってクタクタでも休みでも、ほとんど毎日1時間以上は練習しクラスにも定期的に通い続けました。

当時は哲学の存在を知らなかったり、そういうものがあるらしいと知ってもポーズのことしか興味が持てなかったものの、奥底では体のことを変えたい以上に心のストレスとかもっと内側を変えたかったようで

ヨガがなんだか分からなくても、ヨガであれば変えられるのでは思って、とにかく何かやらなきゃ、それがヨガだと思っていました。

 

もっとヨガを知りたい、深めたい

フィットネスとしてですが数年続けていくうちに、もっとヨガのことを知りたい、深めたいという気持ちがどんどん大きくなり、結婚を機に仕事を辞めて時間も増えたので、練習をしつつヨガ指導者養成講座を受講することにしました。

好きなことを仕事に出来たら良いなとも思っていましたし。(でも実際は好きだけで教えられるほど甘くないですけどね)

講座を調べると、カリキュラムも費用も特色も様々にあり悩みましたが、「これが私が探し求めていたものだ!」と思う先生の講座があったので、それを受講することにしました。

そこでヨガってポーズを取ることを指すのではなく、単なる運動でなく、哲学があることを知り、その哲学がベースであること、そしてヨガは幸せに生きるための方法であることを知ります。

哲学(ヨガの教え)、ポーズ・呼吸法・瞑想の基本、指導法などを学びました。

他にも養成講座を1つ受けて2011年〜細々と教室を始めて現在に至ります。

 

ヨガを始める価値は大アリ

養成講座でヨガ哲学を学んだ時に、これまた衝撃を受けました。

これまでの人生で衣食住にも困らず、大学も出させてもらい、人や物にも恵まれていたのに、ずっと感じていた不安、焦燥感、虚無感、劣等感、不足感というのか、複雑過ぎて簡単に言葉で表せないけど、ひっくるめて心のモヤモヤや問題だと思っていることは、すべて自分の持つ心が生み出していると知ります。

確かに、自分の身に起きる問題は誰かや何かのせいにした方が楽だけど、結局そうやっても根本的に解決したことは一度もなく、また別の形で繰り返さるわけで。

「自分の心そのものが原因なんですよ」と突きつけられたショックよりも、妙に納得して原因が分かってホッとした方がはるかに上回ったのでした。

だって、だったら自分を変えればいいのだから。自分次第でこの状態から脱することが出来る、この心の不自然な感じはずっと続かないのだという希望が持てました。

ポーズや呼吸法などをするハタヨガ(体を動かすヨガのこと)の練習も面白いけれど、ヨガを使い自分の内側を変える方向に興味を持ち始めて行き、養成講座を修了しても哲学を中心に学び続けて今に至ります。

健康や美容目的でヨガを始めたけど、まさか自分とは何か?と探求の方向にヨガをしていくとは思ってもみませんでした。

しかし、実際に続けていくほど体だけでなく、心、人生も変わります。

具体的には例えば、不調がなくなっていったり、丈夫になっていったり、やる気が出てきたり、自分自身や周りや起こることへ見方が変わって不満が減る

心や体のバランスも全く崩れないことはないけど総崩れしないし立て直しやすくなる、必要なものが少なく事足りてくるのでお金が要らなくなる、人間関係が良好になる、孤独感がなくなる…などなどキリがありません。

健康や美容目的でポーズを取ることは身体機能の向上やリフレッシュとか確かに心身に恩恵はあるけれど、経験上は一時的な恩恵だったり浅い部分しか変わらない。

ヨガの哲学も実践しつつ、ヨガのルールに沿ってポーズや呼吸法も実践してこそ、バランスが取れて上に挙げたような恩恵が降り注ぎはじめました。体と心、両方に偏らず働きかけることが大事。

だからもし、今苦しみを感じていたり、体でも心でも人生でも変えたいと思っていたら、ヨガはおすすめです。

ヨガがなんだか分からなくてもポーズなら取りかかりやすいから、ポーズをしながらゆっくり呼吸をしたり、体の状態を感じてみることから始めてみると良いと思います。まずは行動を!